由緒
天文14年、一ノ宮領主
武藤刑部守氏定公が寺領を寄付
ご本尊:聖観世音菩薩
開創:天文14年(1545年)
開山:宣翁全忠大和尚
香勝寺は天文14年(1545)2月18日、一ノ宮領主、武藤刑部守氏定公が寺領を寄付。
崇信八世の弟子全忠大和尚を歓請し開山。札所本尊白龍頭観世音菩薩は、大正時代の中頃、草ヶ谷の観音坂をある行者が通りかかった時に、「この土中には観音さまが埋まっておられるので、すみやかに掘り出して供養なされるがよい」と申された。
その地主は病に伏していたが、掘り出して供養したところ、病は癒え、商いは繁昌したと云う。その後、観音さまは香勝寺の境内に安置されていたが、昭和52年2月18日、開山の朝霧の中に、突然「人心同仏」と仏法根元の教えが、文字で描き出され、同年6月26日夕刻、現住職の寺族の眼前に、白龍頭観音はお姿を現わし、又58年8月1日には、現住職の口を借り「人の苦しみは、自分を可愛がる心が元」と、お示しになり、以来白龍頭観音の預言の寺として、縦横無尽にその神通力を、お使いになられ、人々の諸々の苦しみを和らげて下さる功徳無量にして霊験あらたかな観音さまとして、信仰するもの日々に多く、亦四方礼拝の奥義に目覚め、安らぎへの道に進むもの多いと云う。(大祭2月 第3日曜日 例祭毎月18日)